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  AZ−1の保守と改造 -> エンジン関係



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  世界最小のスーパーカー(笑)AZ−1のページ



16万5千キロのエンジンを分析する、その1


 170000キロさんからいただいた16万5千キロのエンジンの解析もいよいよ最終段階を迎えた。今回は、よりミクロな目で痛みやすいと考えられる部分を分析していきたい。使う装置は走査型電子顕微鏡(SEM)、EPMAと産業創造研究所とシグマ(株)が協同で新開発した、筒内観察装置だ。このあたりの解析は、恐らくスズキでもやっていない(できない)はず。というのは16万5千キロも走った日本国内のF6Aなんて回収できないためである。「自宅から会社まで200kmはなれているが、時速200kmで走ると1時間でつくから通勤圏内」と考えるドイツとか面積の広いアメリカくらいでないとここまで走ったエンジンの回収はむずかしい。そもそもAZ−1より前のスズキの車のメーターは10万キロの桁がないため、16万5千キロ走ったものなのか6万5千キロ走ったものなのか区別がつかないのでデータの信頼性に乏しい。
 というわけで、今回のデータはF6Aの耐久性を検討する上で貴重なデータになるものと考えられる。分析対象は、クランクシャフトのオイルシール、クランクシャフト及びコンロッドのメタル、ロッカーアーム、シリンダーブロック内部だ。



今回SEMを借りた研究施設



走査型電子顕微鏡(SEM)とは
クランクシャフトオイルシールのSEM観察、その1
クランクシャフトオイルシールのSEM観察、その2
コンロッドメタルのSEM観察
コンロッドメタルのEPMA観察