クーラントが混入したことによる部品への影響

 ピストンを見ていこう。クーラントが混入したことが影響しているかどうかわからないが、オイルリングが固着していた。





 ピストンピンに、矢印で示すような変な堆積物があった。が、磨いたらとれたのでピストンピンは再利用できるだろう。



 クランクシャフト。



 メタルが当たる部分には、クーラントが混ざった影響で黒ずんでいた。が、これも磨いたらとれた。



 オイルパン。



 錆が見えるが、錆が発生したのではなく付着しただけである。これもウエスで拭いたらとれた。シリンダーブロック内など、オイルが通る部分に顕著な錆は見られなかった。従って、シリンダーブロック内で発生した錆が付着したのではなく、クーラントに混ざっていた錆が沈着したものと考えられる。このことから、オイルで満たされている部分は、水が少々入っても錆が発生することはないと言える。



 次頁からは、このタイプのF6AエンジンとAZ−1に乗っているF6Aエンジンとで異なるパーツを見ていく。