AZ-1のF6Aとは、ちょっと違うパーツ
今回分解したエンジンの型式はF6Aであるが、AZ−1と同世代のF6Aと異なる。外見で最も異なるのは、インタークーラーとインマニである。他に違う部品がないか探ってみた。
オイルパンの形状が若干異なっていた。上がAZ−1のオイルパンである。オイルリターンの口の位置が異なる。
ストレーナーも形状が異なっていた。変更する意味があるのだろうか。
先のレポートで紹介してきたとおり、このエンジン、オイルシールは交換するは、オイルパンははぐるはで、かなり手の入ったエンジンだった。タイミングベルトに至っては、恐らく2回交換したのではないか。そんなエンジンのクラッチを見ると、純正でないものに交換されていた。恐らく、1回目のタイベル交換時に交換したのではないかと思われる。
クラッチの山は十分残っていたが、クラッチカバーとレリーズベアリングが接触する部分は摩耗していた。クラッチプレートは交換したが、カバーの方は交換しなかったのではないかと思われる。
ここまで手を入れておきながら結構変態的な修理をしていたのがインジェクターのコネクタ。何をどうしたらこんな事になったのかわからないが、コネクタを一旦切断した上で、線はビニールテープで巻かれてつなぎ合わされているだけだった。よく接触不良が発生しなかったものだ。
コネクタの爪が折れていた。インジェクターのコネクタは、熱負荷がかかりやすいためか割れやすい。特に爪の部分がそうだ。なおこのコネクタの形状はAZ−1のものとは異なる。
今回偶然にも怪しいエンジンが手に入ったのでネタにできた。このエンジンを買ったショップは、1000円とかいう値段でエンジンを出していることがあるので、怪しげなエンジンが安く手に入るようだったら再度購入し、ネタにしてみたい。