中国の自動車史

 09年は中国建国60周年。「中国4000年の歴史」というイメージがあるだけに、建国60年とはちょっと意外な感もある。10月初旬は国慶節で大盛り上がりだったそうだ。




 例のごとく、中国の本屋で自動車雑誌を買ってきた。詳細は別のレポートに回すとして、60年に渡る中国の自動車産業の歴史を紹介していたページがあった。いったいどういう紆余曲折を経て、最終的に世界最大の自動車市場へと発展していったのだろうか。あまり触れられることのない歴史の部分について述べたい。




 簡単に翻訳してもらった結果、かいつまんでいうと以下のようなことらしい。
 まず、旧ソ連からトラック製造の技術を導入し、トラック製造から始まったらしい。あとBMWからも車を輸入していたようだ。






 次の30年間が悲惨だ。中国とソ連の仲が悪くなり、ソ連からの部品の供給がとまった。そのため、中古のソ連の部品を組み合わせて車を作っていたとのこと。






 次の20年では合弁会社で車を作り始めた。写真の車はトヨタのカムリだ。縦棒に横4本線の漢字は中国独特の省略漢字で「豊」のことだ。






 2002年からは飛躍的な発展を遂げるとある。確かに、中国の自動車販売台数は2002年あたりから急増するのだ。




 写真で見て分かるとおり、車のデザインが2002年から全然違ってきている。なぜこんなことになったのかは、次回お送りする中国中古車事情で説明しよう。