エンジンの外観とオイルにじみ、タイミングベルトの状態

 定番のカムカバーからのオイルにじみ。走行距離が少ない状態で既ににじみが発生していたため、前述の通りディーラーにてカムカバーをはぐって液体ガスケットをつけた。これでオイルがにじむことはなくなった。現在見えているのは過去のにじみもしくはオイル交換時に付着したオイルだ。よって8万キロ走行しても、処置が適切であればカムカバーのオイルのにじみは発生しなくなると考えられる。



 いつもなら矢印で示すカムカバーをとめるネジのトルクチェックを行い、ゆるみがあるかどうかを確認するのだが、ディーラーでの分解履歴があるため割愛する。




 興味深いのがタイミングベルト。10万キロで交換といわれており、他のF6Aの分解の結果、F6Aのタイミングベルトの劣化は製造後の経過時間よりも走行距離が支配的であることが分かっている。走行距離が増えるに従って徐々に劣化するものなのだろうか。それとも前兆無く突然切れる物なのだろうか。交換推奨時期直前のタイミングベルトを観察することで、答えが出てくるものと思われる。
 ベルトの外側。うまく撮影できなかったのだが、シワが見て取れる。




 プーリーと当たる部分。無理に曲げるとひび割れていることがはっきり分かる。タイミングベルトは突如として切れるのではなく、こうしたヒビが徐々に深くなって切れると考えられる。




 ひび割れているからすぐに切れるというものではないだろうが、余裕をもって7万〜8万キロぐらいで交換するのがよいのではないだろうか。