5代目

 この時代から、バンパーがプラスチック製になった。プラスチックに変更した理由は3つある。1つはへこみ低減。従来は金属の方が強かったと考えられてきたが、金属はぶつけるとへこんでしまい、自然ともとには戻らないし、キズから錆びもわいてくる。一方プラスチックは、ぶつけてキズはつくものの、時間がたてばある程度まで戻ってくれることがわかってきた。これだったらパテと塗装で修理可能になる。
 2つ目は重量低減。車重は燃費に直結する。鉄板の塊をプラスチック化することで、大幅な重量低減につながった。
 3つ目はデザインの自由度の改善。バンパーをプラスチックとすることで、成型性がたかまり、好きなデザインができるようになった。ヘッドライトを見て欲しい。規格品の丸目や角目から、ボディーと一体となった専用設計のヘッドライトになってきた。



 この時代からFFも登場しFRと併売された。FRの車とはなんぞやというと、ご存知「86」である。
 FFの登場は確かに時代の流れの必然であろう。先ほど軽量化や燃費の話をしたが、FF化によってプロペラシャフトがなくなり、その分軽くなる。おまけにプロペラシャフトのジョイントに存在する摩擦も無くなるので、燃費改善に結びつく。FF化が進まなかった理由だが、フロントにミッションが置かれることでステアリングが重くなることがあった。が、これはパワステ化により回避できた。



 当時の思いでの品々。