ゴール!

 スコールが始まって少し経過したころ、順調にラップを重ねていたTWR零号機が帰ってこない。日本国内なら携帯で状況が確認出来るのだがここは海外。携帯がつながらない事もないのだが、高い電話代を払うはめになるため、始めから携帯はもちろん無線も搭載していなかった。そのため状況が分からない。
 やきもきしていると、零号機がピットに入ってきた。しかも右フェンダーが割れている。




 話を聞くと、スコールによって車が滑りぶつかったらしい。インナーのフェンダーが曲がってしまい、フルに切るとタイヤが当たる。が、サーキットではフルに切ることはないのでとりあえず問題ない。またフレームの歪みも発生していないようだった。




 ガムテープで応急処置後出走しようとしたものの、次なる問題が控えていた。ガソリンがないのだ。6500rpmをmaxとして回していたエンジンなのだが、これでは回しすぎてしまったようだ。いままで順調にラップを重ねてきただけに残念。しかし、コース上でガス欠してリタイヤになることは避けたかったため、コース上には戻らずK4-GP終了直前までピットに待機するという苦渋の選択となった。K4-GP終了30分前のことだった。





 スコールもやみ日も傾き始めたとき、K4-GP終了直前となった。零号機再起動。







 ガス欠で死なないよう、コースを5分くらいかけてゆっくりと回りチェッカーを受けた。TWRのセパンはこれで終わった。






 最後はコース上に各車一斉に整列。表彰式が始まった。




 TWRの出場したクラスGP-2では、んだすてが3位入賞。おめでとうございます。んだすては最初6500rpmで回し、燃費を見た上で5500rpmに変更して走行したそうだ。作戦勝ちである。







 最後はみんなでコースをパレードラン。皆さん長時間お疲れさまでした。これで初の海外遠征K4-GPの全てが終了してしまった。長いようで短い1日だった。