これがスコールか!

 これといった波乱もなく淡々と進むK4-GP。実にいい天気だ。当初、とんでもなく暑いと覚悟していたのだが、それほどでもない。マレーシアの1月は日本の夏よりすごしやすい。




 が、急に雲行きが怪しくなった。どんどん曇っていく。時間はK4-GP開始後4時間経過した後の16:00頃だ。




 そうこうする内に、ついに雷が鳴り出し、さらに雨が降ってきた。これがスコールというものなのか?? 当然ながら初めての体験だ。日本の土砂降りに比較して、雨の密度(雨粒の間隔)は低いのだが、雨粒が大きいようだ。そのため激しい雨という割には、遠くまで見渡せる。写真でもそうだが、一見大したことないように見えるが、実際は5秒でずぶぬれになってしまうほどのすごい雨だった。




 雨以上に驚いたのが雷。サーキットの周囲にぼんぼん落ちる。空が光ると同時に音がしたものが少なくとも3発はあった。またサーキット(反響を起こす高い建物のない、平面の広いところ)ならではの雷もあった。「パラパラパラ、どっか〜ん」という感じでなる雷があるが、その「パラパラパラ」の音が左右に流れていくのだ。この音響効果(?)はすごかった。
 マレーシアに到着したとき雨が降った跡があったが、これはたまたま雨が降ったのではなく、日常的に降るスコールだということがこのとき初めて分かった。

 ここで平穏な展開が一変した。各車がスリップし激突し始めたのだ。実際、このサーキットの路面は雨に濡れると滑りやすく、歩くだけでもつるつる滑り出すようなありさま。TWR零号機は大丈夫だろうか。