クランクシャフトメタルのSEM観察、その2

 引き続き、クランクシャフトメタルのSEM観察を行った。3は最も傷の大きかった部分、4はコンロッドのメタルに見られたように荒れた部分である。




 最も傷が付いていた3の部分。えぐれているようだ。




 さらに傷の部分を拡大した。えぐれたというよりメタルの小片が徐々に剥離していき傷が大きくなっていったようにも見える。どこからかやってきた金属片を噛み込んだためなのだろうか。このメタルの付いていたクランクシャフトのジャーナル部分には目に見えるような傷はなかった。クリアランスもとりあえず正常であったが、この傷をみたらやはり交換するのが無難だろう。




 4の部分。コンロッドメタルでも見られたように、ぶつぶつ状である。これはメタル本体が剥離して生じたものなのか、別の金属がやってきてぶつぶつ状に付着したかはSEMではわからない。EPMAの結果をまつとしよう。