オーバル(ヒート1&2)
 Kカーの競技としては過去にあまり例のないこの種目。一体どんなシーンが見られるのか、ワクワクものでしたが、その内容は実にハードでスリリングなものでした。

 まず最初に゛見せ場"を作ってくれたのが金関選手。2個目のコーナー侵入が明らかにオーバースピードで、あっという間に大スピン!さらに、前田選手までも。やはり同じ2個目のコーナー、インのツッコミまではよかったのですが、中間地点でリアが突如流れ始め、何とかアクセル操作でリカバーを試みたようですが、豪快なスピンを演じてしまいました、あと数メートルで壁に激突!なんてところまで行ってしまい、ヒヤヒヤものです。他車でも、結構スピンしたりハーフスピンンに陥ったり・・・オーバルの恐ろしさと奥深さを目の当たりにしました。

トゥクトゥプ号




前田号 スピンモードの図


 一方、本当の意味で゛見せ場"を作ってくれたのが大草選手。2本目の走行で、見事なまでに芸術的なドリフトを見せてくれたのです。明らかにギャラリーへのサービス!丁度私は、コーナー中央の前に立っていたのですが、それはそれは凄かったです・・・マジで鳥肌立ちました。(しかし、こういう時に限ってビデオカメラ回していなかった・・・残念)でも、1本目のアタックで好タイムを出していなければ、こんな走りは見せてくれなかったことでしょう。「流石、必殺仕事人。」(笑)

 そんなわけで、このオーバルではタイム云々よりも、「走りのパフォーマンス」がとても印象的でした。

 ところで、後で自分が撮影したビデオを何度も見て気がついたのですが、良いタイムを出してる人は、コーナー手前でキッチリ減速して荷重移動し、コーナー中央のクリッピングポイントはきちんとインベタに入って、そこから一気に脱出して行くという・・・いわゆる典型的な「スローイン・ファーストアウト」がちゃんと出来ておりました。実に基本的な事ですが、これが中々出来ていない人が多いのを実感しました。また、同じクルマでもセッティングの違いによっては、走りのスタイルにも違いが出ていることを同時に実感しました。





さて、気になる順位は・・・

 <PG6S勢 オーバルリザルト>

ドライバー

タイム     (ヒート1)  

タイム     (ヒート2)

ポイント

クラストップ10

順位

山口 一行

1`03`58

1`03`84

金関 祐之

1`22`76 D1

1`03`25

大石 美雪

1`07`78

1`07`35

江草 昌哉

1`01`85

1`13`06

土池 一郎

1`04`48

1`03`79

前田 忍

1`12`38

  59`55

10

肥田 真一

1`03`68

1`03`54

大塚 信男

1`02`68

1`02`15

大草 雅憲

59`06

  58`56

15

山田 憲作

1`03`83

1`02`10

遠藤 泰司

1`01`54

1`01`00

須賀 翼

1`02`48

1`03`82

 
(参考)

原田 高志(カプチーノ)

57`98

  58`00

20


 トップは原田選手のカプチ。続いて2位が大草選手AZ−1。4位に前田選手M2が入り、あとは0−200m同様、ワークス勢が軒並み上位に割って入る格好となりました。