効果の確認

 実際の効果として、どれくらい?と聞かれても、表現しにくく、<百聞は一見にしかず>で、ステレオのグライコ、マイクを使い波形を出して、ビデオに撮り、その中の同じ曲の同じ部分が表示された画面を写真に撮りました。(これが1番大変でした^^;)

9本の波形で左から、
32Hz、80Hz、200Hz、400Hz、1kHz、2kHz、4kHz、8kHz、16kHz、総平均、といった表示になってます。左が低い音で、順に右側へ高い音を表してます。すべて同じ曲の同じ部分、同じボリューム、感度、場所で計ってます(多少の誤差はあると思います)。人間の耳はおよそ20Hzから20kHzまでが聞こえる範囲です。

使用前


 ”まぁこんなもん”というか、こういう感じです。1曲通して、80Hzはピークで大きく4目盛のうち、1目盛を上回る事が1度だけありました。数回32Hzの部分がぼんやり残像が出ることがありました。


使用後


 ちゃんと同じ条件での波形です。(本当ですよ。誤差は別として)チューニングパーツ?としては最高の出来ではないでしょうか?全域パワーアップというやつです。同じボリュームとは思えません。常にこのようなレベルで音が鳴ってます。0の時は同じなので、ダイナミックレンジも広がってると思います。
 ただレベルが2倍になっているから音の大きさも2倍とは思わないでください。でも聞いてみて明らかに”違う”ことは解ると思います。どんな人でも音が大きくなったことはすぐわかるでしょう。1曲通して、80Hzはピークで大きく4目盛のうち、3目盛を上回る事が何度もあり、32Hzの部分も1目盛は頻繁に出ます。使用前は200Hzより下は、がくんと落ちていたのに対し、使用後は緩やかに落ちていくのが解ると思います。見たままの通り、低域は、しっかり聞こえるようになります。歯切れのいい音が鳴ってるのも注意して聞けば確認できるでしょう。

 この様な結果が出た理由ですが、いままでの場合、音を大きく出した場合、サイドシルの内張りが薄すぎるため、びりびり振動しているのは、皆さん体験しているのではないでしょうか?このびりびりは実はただの振動ではなく、これ自体からも音を出していたのではないかと思います。スピーカーというのは前面から+の音を出したと同時に、裏からは−の音が発生します。サイドシルの内張りから出ている音は−の音なのです。これで+の音と、−の音が「同時」に鳴ると、音はなくなってしまうはずです。(BOXなどのポートから出る音はちょっと違います。)他にも大穴が空いていてあちこちに音が漏れているせいもあるでしょう。どこかが(たぶんBOSE)が作ったスペースシャトルでの騒音対策ヘッドフォンはこれを利用して、ヘッドフォンから音を出して、(外の音に対して−の音を出す)騒音を消すということをしていたと思います。
 あと低域がしっかり鳴るようになったのは、スピーカーが頑丈なBOXについた状態(これが1番重要です)になったので、スピーカーが本来の仕事をできるようになった為だと思います。防震材張ったり、吸音材敷き詰めたり、いろいろやりましたが今回の仕切板が1番効果ありました。