■ミッションを降ろす

  オイルパンにジャッキをあててエンジンを支え、エンジンマウントを緩めておく。サブフレームも外してしまう。右側にドライブシャフトが見えている。

 バケットシートを外してメンテナンスハッチを開ける。クラッチワイヤー、シフトケーブルなどを外し、邪魔にならないように車内に引っ張り込んでおく。矢印が指しているのはシフトケーブル。

 こんな感じで作業は進んで行く。手前に立っているのははせくん。車内で後ろを向いているのはカプチーノドライバーの若宮さん。前傾で作業をしているのはウマ4個で水平に持ち上げるよりも高さが稼げるからだ。

 最初はミッションケースをクランクケースから離せばミッションケースはするりと外れるものと思っていたが、外してみると、フレームなどに当たってしまい、物理的にどうにもならない事がわかった。やはりエンジン自体を少しだけ下げながら右へずらしてやらなければならないようだ。

 サブフレームを緩めてエンジンを下げる・別のジャッキでエンジン本体を支えておく。

 スプラインからミッションを抜き取る。若干ミッションケースを前方に回転させてやるとぎりぎりの感覚でミッションケースがフレームの間を擦り抜けてくれる。後は身体をブリッジさせて落ちてきたミッションを支える。この作業がかなりキツイ。腹に乗せたミッションを他の作業者が引っ張り出してやる。矢印はクラッチカバーが見えている事を指している。

 2本のジャッキをうまく使わないと作業性が悪い。左のジャッキはハイエースの車載ジャッキだが、実に使えるジャッキだ。

 見事に外されたミッションケース。紆余曲折はあったものの、ここまではなんとか作業らしい作業で進んでこれた。果たして元どおりに戻せるのだろうか?

 クラッチ側のミッションケースは写真のように非常に汚い。しかし、決してエアーを吹いたりしないように。飛ばした埃は全て自分に吹き返されるからだ。