明日は我が身か、のカリーナガルウイング改

 おっと、いきなり登場したのがカリーナ・ガルウイング改である。実は毎年来ているそうなのだが、分からなかった(その理由は後述)。今年はついに発見だ。

逆光で写りが悪い



 AZ−1とは違い、真上にドアが開かないタイプになっている

 ガルウイングといえばやはり気になるのがダンパー部分であろう。この車もAZ−1と同様4本のダンパーで支えられていた。



 これがダンパーの拡大である。AZ−1とは違い、ボールジョイントは使われていない。このダンパーはワンオフものでSHOWA製。1本3万3千円したそうだ。ドアダンパーをワンオフで作ってもらえる実績が既にあるということは、将来の欠品対策にとって精神衛生上よろしい。
 このダンパーの性能だが、耐圧は1tと聞いた。これの意味することはよくわかなかなったが、1tの重みをかけても縮まないダンパーという意味なのだろうか。



 これがダンパーの上部分である。やはりボールジョイントは使われていない。しかし、ここで驚くべき事実を目の当たりにすることとなった。なんとこのドアは現在はダンパーで支えられているのではなく、つっかえ板で支えられていたのだ。このつっかえ板はドアの隙間とルーフの間に入れられており、これがないとすぐにドアが落ちてくるとのこと。かなり重傷のドアダンパーだ。この手の車はドアを開けて展示するのが普通。ということは、去年はドアがまともに開かなかったので、気がつかなかったというわけだ。
 ところでこのダンパーだが、抜けるまでにどのくらい期間が合ったのか聞いてみた。すると返ってきた答えはなんと3年。AZ−1と変わらないではないか。

 以上のことから、次のことが考えられる。
 1.ドアダンパーはワンオフでも作ってもらえる。
 2.ダンパーの寿命は3年である。
 3.寿命までの期間はAZ−1と大差ない。

 従って、例えば強化ドアダンパー、つまり抜けにくいドアダンパーを作るのは、技術的に言って不可能に近いのではないかと考えられる。