ワークス純正コイルで、一次側電圧を変えてみる

 AZ−1純正コイルと同等の性能であると確認できている、ワークス純正コイルを使って、一次側電圧を変えてみた。



 テスターでわかる放電電圧。混合気や燃焼室の形状にもよるのだが、かなり濃い・燃焼が悪い場合は、2万ボルトないと冷間時始動性が悪くなり始める(一旦火が付くと、ほぼ問題は無くなる)。



 早速実験してみた。まずは5V。2万ボルト以上出ていることがわかる。12Vの半分以下という非常に低い電圧にもかかわらず、結構な電圧が発生している。「5Vなんて非現実的な・・・」ということなかれ。クランキングしている際は電圧が下がるため、当然イグニッションコイルの一次側電圧も下がる。AZ−1の場合はECUがあるため、クランキング時のバッテリー電圧が7Vは欲しいところであり、5VだとECUが動かない=スターターが回ってもエンジンが始動できない可能性が高いのだが、まあそれは置いておこう。



 9V。放電電圧自体は、もうめいいっぱいの所まで上昇している。



 12V。単純にエンジンが始動していない時のバッテリー電圧を再現したもの。



 13.8V。エンジンが始動してオルタネータが作動し始めた時の電圧を再現したもの。が、実際はもう1V程度高いようだ。



 問題の18Vに上げてみた。放電電圧は変わらず・・・



 次頁では、念のため、NAのワゴンRについていた、非常に小さいイグニッションコイルを使って、同様のテストをしてみる。