ダイレクトイグニッションコイルに単純に置き換えただけでは、なぜか作動しない

 実は、もう1点問題がある。原因はよくわからないが、純正のイグニッションコイルにダミーのスパークプラグを取り付けて火花が飛ぶ状態にしておかないと、なぜかエンジンがかからないのである。文字で説明してもよくわからないと思うので、写真で示すと・・・



 上の写真のような状態にした上で、ダイレクトイグニッションコイルも取り付けないとだめなのだ。

 ダミーのスパークプラグに寄ってみると、実際に火花が飛んでいる。もちろんこの火花はエンジンの点火には全く関与しない。



 その昔、OHVのエンジンをOHCやDOCHに改造した際、エンジン内にあるカムシャフトはデスビを回転させる以外に意味はなくなった。この意味の無くなったカムシャフトをジャックシャフトと呼んだ。今回の純正イグニッションコイルの事例は、ジャックシャフトに倣って、ジャックコイルと呼ぶことにしよう。