スズキのダイレクトイグニッションコイル

 前頁で紹介したのは、ホンダのダイレクトイグニッションコイル。ここからはスズキのダイレクトイグニッションコイルをみていく。



 MC系のワゴンRについていたデンソー製コイル。NAとターボで同じコイルが使われている。



 コイル側のコネクタ。ホンダの物と同様、左から5Vのコントロール信号、中心がアース、右が12Vとなっている。



 解体屋でいろいろ探してみたところ、接続するコネクタには2種類あった。外観がことなるが、いずれもコイルに接続することができた。



 ホンダの場合と同様、火花を飛ばしてみた。こちらも3万ボルト超となり、ホンダの物とほぼ同じ性能であることがわかった。軽ではなく普通車のコイルだったら、もっと高電圧が発生するかもしれない(期待を込めた憶測)。



 F6Aをダイレクトイグニッション化する事例はある。発生電圧をみると、確かに純正のイグニッションコイルより高性能になりそうだ。が、普通に考えればクランク角センサーを取り付ける必要があるなど、難易度が高い。圧縮行程以外でも3本同時にスパークするようにすることも可能とは思うが、コンピューター内にあるイグナイタのトランジスターに過度の負担をかけることになる可能性が高い。
 そこで純正のイグニッションコイルを単純にダイレクトイグニッションコイルに置き換える、即ち、デスビやプラグコードが付いたままで、今まで見てきた高電圧が維持できるかどうか、次頁からみていく。