韓国上陸

 「韓国って見に行くところないよね〜」と思いつつ、釜山の見所を必死に探して発見した。それが釜山市は四面(そみょん)にある、「THE GUNDAM BASE SIDE 2」。元々は電子ランドという別の建物の中にあったものが移転してきた。ガンダムなんて日本でいくらでも見れるだろうと言われるかもしれないが、こんなところしか面白そうな所がない。



 地下一階にある。なんとなく、宇宙船の中を再現したような装飾がしてある階段を下りていくと・・・



 ガンダムワールドが広がっておりました。
 ここでの公用語は韓国語と、恐らく日本語。ガンプラが売られている訳だが、全部日本語で書かれていた。韓国語版のガンプラがあれば、買って帰ろうと思ったのに残念。




 店で見つけた、唯一ともいっていいハングル表記。韓国でもアニマックスが見れるの??



 同じサンライズのロボットものとして、ボトムズのプラモも売られていた。これ、わかる人いないだろう。いたら凄い。アニマックスでも放映実績があまりないんだから。



 手ぶれで写りが悪いのだが、ヤマトもあった。「日本帝国主義復活の象徴」のようなプラモを韓国人は受け入れることができるのだろうか?
 ちなみに、四面まではクルーズ専用ターミナルからの無料シャトルバスで来たのだが、その際の韓国人のガイド(日本語がしゃべれる)は、釜山の町並みを案内する際に「ここは昔の日帝時代に・・・」とか言い出して、半分驚いた。日本人相手の商売をする人がこんな言葉を使うかと驚いたと同時に、もはや韓国では「日帝」という言葉自体に悪意はなく、1つの時代を表す言葉なのだろうとも感じた。日本で言うところの「米軍占領下」というような感じだ。




 他には、四面にある比較的大きな本屋に寄って、韓国で売られている自動車雑誌を買ってきた。一体何が書かれているかは、次回紹介する。

 最後は釜山のロッテ免税店に行ってお買い物。ここがまた(価格が)高い。人件費の安い(もしくは通貨の弱い)国は物が安いというイメージがあるが、例えば正規のブランド物の値段はどこへ行っても大して変わらない。中国でも変わらない(日本と同じ)。売られているブランドは日本と同程度、ただし売られているものの種類は少ないとなると、あまり買う意味はないのだ。
 昼食は韓国料理。本場の韓国料理を食べようということで、ロッテ百貨店に入っているロッテリアのハンバーガーを食べた。これは出発前から決めていたことなのだ(笑)。



 以上で釜山観光はおしまい。「釜山港にとっとと帰りやがれ、バカ野郎」ということで無料シャトルバスでクルーズターミナルにもどる。話は横道にそれるが、飛鳥2の(日本船籍の)クルーズ代金が外国のクルーズに比べて高額なのには理由がある。本物のカジノがないためである。飛鳥2には一応カジノがあるにはあるのだが、日本船籍のため公海上でも日本の法律が適用されるため現金をかけることができない。一方、外国船籍の客船は現金がかけられるので、それで儲けてクルーズ代を安くしている。私のように、「酒は飲まない(出費を抑えるため、個人の手荷物として大量の酒を持ち込み、それを船の中で飲む)博打はしない、ショアエクスカーション(オプショナルツアー)は無料のシャトルバスを使う」なんてやつは最悪の客なのである。



 そんなこんなで、ディナーとともにクルーズターミナルを後にし、花火会場へと向かった。花火はうまく撮影できないので、一切無し。20:00から始まり、21:00頃に終了すると聞いていたのだが、実際に終わったのはなんと20:46分。ちょっと短すぎる。これが韓国クオリティー??。花火の最後は「空中大ナイアガラ」なのだが、それが始まったのが20:44分ぐらい。まさか15分も早く終わるとは思ってもいなかったので、「次は、空中大々々々々々々々ナイアガラ」が始まるのだろうと期待して待ち続けていたのだが、何の動きもなくそのまま終了となってしまった。

 花火が終わったら釜山港の夜景を眺めるべく、しばらく沖合に停泊するのかなあと思っていたのだが、飛鳥2はそんな感傷にひたることなく、容赦なく日本に向けて出発した。次頁では、翌朝最大イベント、関門海峡通過を紹介する。