本装置の概略と回路図、その2
メインの回路は秋月電子で売られている「PWM方式DCモーター速度可変キット」である。
その配線図がこちら。以下、この回路がわからないという人は作らない方がいい。高電圧で感電する恐れがあるためだ。
抵抗やコンデンサーなど一部の部品を別のものに変える。さらにイグニッションコイルを追加しらたできあがり。
本当は下の回路のようにしたかったのだが、パワーMOS FETの容量不足により火花が飛ばなかった。
容量が少ないのなら増加させればいい。ということで、パワートランジスターを追加したが、ノイズが乗るためかうまく作動しない。最初の5秒くらいはまあうまく火花が飛んでくれるが、それを過ぎると2Hz程度のスピードでしか火花が飛ばなくなった。よって、下記回路はボツ。
やむなく、ノイズのアイソレートをかねてリレーをかました。昔ながらの言い方をすると、セミトラ式といえる。リレーがポイントに相当する。フォトカプラーを使うなど、もっと頭のいいやり方もあるのだが、簡便だしリレーの作動音で動作チェックができるので、これでいい。これを正式版としてケースに収めた。
【参考】
以下のような回路も考えられる。昔ながらの言い方をすると、ポイント式といえる。リレーがポイントに相当する。が、リレーが大きくなりすぎ3000rpm相当を実現できないし、接点の寿命が短いのでボツ。
ここで、実車の点火系配線図に立ち戻ってみる。
この回路を作る上で一番悩んだのが、イグニッションコイルの端子だ。どちらをどちらに繋げばいいか、わからない。テスターで調べたらわかりそうに見えるが、実はわからない。1次側の抵抗値が約1.5オーム、2次側の抵抗値約2.6kオーム。ここまで差があるとテスターで判別できない。ネットに掲載されている種々の回路図を見ても、はっきりしないものがほとんどだった。
結局、AZ−1の配膳図と実車での確認により、以下のように接続すればいいことがわかった。
イグニッションコイル側からみると、以下のようになる。この端子方向は、スズキのイグニッションコイルなら、全て同じである。
他社のコイルを使う場合は注意しよう。
次頁から、評価するスパークプラグを見ていく。