15万円AZ−1

 この写真のAZ−1、一見なんの変哲もないどノーマルの車に見えるが本当はただ者ではない。なんと2年近く野ざらしにされたあげくに、15万で個人売買に出されたものを復活させたAZ−1なのである。復活前は塗装面に全く艶がなく、草がエンジンルーム内にまで生い茂っていたという状態だったのだが、さすがは骨のあるシャンテ(マツダの360ccの軽)オーナー氏、おこしてくれます。復活には車両価格等を含めて結局53万円かかったそうだ。なおこの車のオーナー氏は他にも青のAZ−1を持っており、この赤い方をメインとして扱っていく予定とのこと。




 この車は山口県は徳山市に眠っていたもので、その復活劇には私も1枚かんでいる。自走できる状態でなかったので、ユニックによる輸送のドライバーを担当したのだ。朝は4:00に起き、一路徳山目指して出発。途中案内役のYO-YOさんと合流し、徳山駅前でユニックをレンタルして現車を積み込んだ。それから修理担当のオーナー氏の友人に預けるべく、今度は山口県は柳井市へ移動してフェリーに2時間乗って松山へ。松山には2時間ばかり滞在した後、柳井にとんぼ返り。それから徳山に戻ってユニックを返し、広島に戻るという強行軍をやってのけた。帰宅したのは21:00。17時間仕事であったが、貴重なAZ−1の復活のためには、きついなどとは言っておられないのだ。




 ところがこのAZ−1、復活したと言っても様々な問題も抱えている。まず、エンジンのパイピングが滅茶苦茶なのだ。存在するはずのチューブが無かったり、変なチューブが付いてたり・・・とはいうものの一応動く。本来ならばエンジンも換装する予定であり、古いエンジンは私がもらう予定だったのだが、動いてくれたおかげでもらい損なった。残念。また錆もひどい。前オーナーによって、エンジン周りには錆止めを目的としてオイルが塗られていたのだが、室内の足下は錆だらけ。サンドブラストで落として、再塗装する必要がある。このAZ−1の復活劇については、おいおい紹介していくことにする。