今回の有益情報

 今回は、AZ−1のキーについて面白い情報を紹介しよう。バブル崩壊前、5チャンネル・4種類のマーク(マツダ、アンフィニ、ユーノス、オートザム)のあったマツダだが、最近はマークが1種類に統一された。それが通称「カモメマーク」である。今回の有益情報は、カモメマークのAZ−1のキーを作ろうという話だ。さらにこの情報を応用することで、中古で買ったAZ−1にオートザムマークの本物のキーが付属していない場合でも、オートザムマークのキーを作ることができるようになるのだ。




 まずは、なぜ今カモメマークのキーを作る必要があるのかについて説明しよう。結論から言うと、今後入手できなくなる可能性が高いためだ。「カモメマークは、今後長期間使われるマツダのマークじゃないの?」と思われる方もいるだろう。確かにその通りなのだが、度重なるコスト低減活動によって、現在のカモメマークのキーはAZ−1に使えるキーとは異なる形をしている。さらに悪いことに、AZ−1に使えるカモメマークのキーの生産期間は非常に短期間であったのだ。これは今の内に作っておく必要がある。
 カモメマークのキーを作る場合は、ディーラーなどに行って、キーの部品番号「A082-58-493」を指定した上で、自分のキーナンバーを告げる。以上で完了だ。私の場合1140円で出来上がった。合い鍵を作るように本物のキーをコピーしながらキー溝を彫るのではなく、キーナンバーを参照して専用工場で作るため、本物のキーとしてできあがる。なおキーナンバーは、キーに刻印されている5桁の番号だ。
 次に応用編について説明しよう。前述の通り、中古で買ったAZ−1にはオートザムマークの本物のキーが付属していない場合が多々あると思う。例えば、純正ではない金メッキのキーしか付属していなかったという場合である。このようなキーは、前オーナーの所有している本物のオートザムマークのキーからコピーして作られている。従ってキーナンバーの刻印はない。これではカモメマークのキーはおろか、本物のオートザムマークの付いたキーを作ることさえできない。
 ではどうすればよいのか。答えは簡単で、自分の車からキーナンバーを探せばよいのである。どこにあるかというと、ドアのキーのキーシリンダーに刻印があるのだ。これを見るためには運転席側のドアパネルをはずし、前方より見る。すると刻印されたキーナンバーが見えると思う。なおキーシリンダーがドアに固定されいている状態では、シリンダーを固定しているクリップが邪魔で、全てのキーナンバーを読みとることができない。私の場合は下3桁しか読むことができなかった。クリップを外して確認すること。これをもとにキーの部品番号とキーナンバーを指定して発注すればよい。プラスチックの柄の付いているプライマリーキーの部品番号は「A003-58-492」、金属のみのセカンダリーキーは「A002-58-493」だ。






続、応用編

 以上、カモメマークやオートザムマークのキーの作り方を説明してきたが、他にもユーノスマーク、mazDaマーク、目玉マーク(ルノーのようなマーク)のキーも作ることができる。「こんなに作ってどうするんじゃい」という意見もあろうかと思うが、「趣味だから」の一言で一蹴することができる(爆)。また20年・30年後、アンフィニマークやユーノスマークのAZ−1のキーを若い連中に見せびらかして自慢するのも一興であろう。
 ところで、鋭い方はお気づきかもしれないが、「SUZUKIマークのキーはどうなんだ」と思われている方もいるかと思う。CARAの場合は、上述の方法でSUZUKIマークのキーを作ることはできるのだが、残念ながらオートザムマークのキーを作ることはできない。なぜかというと、キーナンバーがスズキとマツダで異なっているためだ(キーの形はAZ−1もCARAも一緒)。そのため、CARAのキーナンバーでマツダのディーラーにオートザムマークのキーの発注をかけても「そのようなキーナンバーはありません」という答えが返ってくるのだ。逆も同じで、AZ−1のキーナンバーでスズキのディーラーにSUZUKIマークのキーの発注をかけても作ってもらうことはできない。それでも作りたいのであれば、キー溝の彫っていないブランクキーを購入・持ち込みし、自分のキーナンバーを言って作ってもらうしか今のところ手がない。