修理剤を長期間入れ続けているとどうなる??
答えを出す前に、修理剤が主に何からできているかを見ていく。すると、答えは自ずと出てくる。
これ、3.5mmの穴をふさぎきれずに出てきた修理剤。
これを5日かけて乾燥させた。乾燥すると言うことは、揮発性の液体が入っているということだ。
できた膜を爪楊枝でつついてみると・・・
簡単にめくれて、しかもほとんど切れることもなく綺麗に取れてしまった。パンクしてできた穴は、このような強力なゴムでふさがれるのだ。
さて、次の実験。泡だった状態の修理剤に、有機溶剤であるパーツクリーナーをかけたところ・・・ごわごわになった。丁度、油性の塗料がついたハケを水で洗ったらごわごわになるようなものだ。この実験結果から、修理剤に入っている液体は、有機溶剤ではないとほぼ断定できる。実際、溶剤臭はしなかったし。
今度は水を入れてみた。すると懸濁したままだ。濃度は薄いが、タライに入った修理剤と似たような感じになった。このことから、修理剤に使われる液体は、水が主成分であることにほぼ間違いない。
これを同様に5日かけて乾燥させると膜ができ、綺麗に取ることができた。
水が使われているということは、金属と長時間一緒にしておくと錆びるということだ。このことから、パンク修理剤を入れたら早めに修理することが必要と言える。またパンク防止のためにあらかじめ入れておくというのもよろしくない。
以上、パンク修理剤を見てきた。使用する上では何ら問題無いが、空気圧が十分に上がらないことも想定して、小型の電動コンプレッサーも一緒に積んでおくのがいいだろう。