インジェクター噴射信号発生機を駆動させてみる

 インジェクター噴射信号発生機から出てくる信号をオシロスコープで見てみた。右中央にちょこっとだけ見える短い線の間、ガソリンが噴射される。時間にして3ミリ秒。
 それに対して、上側に見える長い線の間はガソリンを噴射していない。時間にして37ミリ秒。ガソリンを噴射する・噴射しないの1サイクルは40ミリ秒となる。これは3000rpmでエンジンが回っている状態にほぼ相当する。



 インジェクター噴射信号発生機についているボリューム(VR1)を変化させると、ガソリンが噴射される時間が変化していく。



 理想的には1サイクル当たりの時間は変化せず、ガソリン噴射時間だけ変化するのがいいのだが、回路が簡易型ということもあって、そうならなかった。



 では早速この装置を使って・・・と言いたいところだが、まずはこの装置を接続しない状態=開弁率100%の従来条件で、インジェクターの異常品と正常品を評価してみた。例のごとく飛距離を測定する。



 その結果、異常品の飛び方は明らかにおかしいことがわかる。

正常品 異常品


 噴射量を測定した結果、正常品・異常品とも15秒で約45mLとなり、ほぼ同じ結果となった。

正常品 異常品


 開弁率100%の従来条件では、飛距離や飛型点でしか判断しにくかったのだが・・・インジェクター噴射信号発生機を接続してテストすると、噴射量に明らかな差が出てくるのだ!