噴射パターンと噴射量

 AZ−1純正。1穴なので、当然一直線。噴射量は、約43cc/15秒。




 ここで突然話が横道にそれるが、とんでもない事に気がついてしまった。噴射量が前回の試験結果の1.5倍もあるのだ。燃料ポンプがシルビア用に変わったためかと思ったが、もう1つ異なる部品があった。それはフュエルレギュレーター。デリバリパイプについている部品で、燃圧を一定にする機能がある。
 ところが、前回使っていたやつ(nanaoさんより頂戴したもの)は、動作不良品だったらしい。さらに別のAZ−1純正レギュレータに交換したり、燃料ポンプを交換して実験を繰り返したところ、噴射量はやはり約43cc/15秒のままだった。
 改めてnanaoさんより頂戴したレギュレーターに変えると27cc/15秒となり、噴射量の少なさの再現も確認できた。nanaoさんのエンジン始動不可の原因は、確かにインジェクター本体も一員であったが、レギュレーターが真因であったと考える。



 話は元に戻って、300ccのインジェクター。4穴に見えるが実際の噴射パターンはV字になる。前回、よくよくみると噴射口自体は1つしかないことを紹介した。1つの噴射口から吐出した水が、穴の前にある壁に当たり、2方向に分かれたのだった。
 最も懸念されたのが、噴射口がAZ−1純正より奥に引っ込むため、V字型に広がった水がインマニの壁に当たってしまうのではないかという点。が、問題無いことが確認できた。
 噴射量は約62cc/15秒。AZ−1純正より多いが、300ccというスペックにはどうみても到達しない結果となった。が、これはインジェクターメーカーのテスト条件と異なっていることが主な原因と考えられる。





 次は380ccインジェクター。もともと4穴だが、やはりV字型になった。4方向に飛ぶのかと思ったのだが全然違った。
 噴射量は約82cc/15秒。これもスペック未達だが、300ccインジェクターより多く、増加比率もスペック同士の比率とほぼ同じ結果となった。





 以上のような結果を踏まえた上で、次頁からはCT21用?インジェクターと、MH21用インジェクターに対して同様の実験を行っていく。