ガルウイングの詳細、その1

 キャビン開口部を真横から見たところ。またしても私は気がついていなかったのだが、ガルウイングは後方が下がっていることがわかる。こりゃ、面を合わせる設計と、現物合わせの微修正が大変だっただろう。



 ドアを下から見たところ。AZ−1のように、ルーフまでガラスになっていない。また、つり革がついていない。



 窓はチケットウインドウではなく、三角窓になっている。



 つり革の無いドアのとっての位置関係を確認しておきたい。すると、どうやってドアを閉めるのかわからない。座った状態では絶対に手がとどかないためだ。とっての位置が車から離れすぎているし、高い位置にありすぎる。



 とってを持ちつつ乗り込みながらドアを閉めるのもかなり難易度が高い。サイドシルの幅が広すぎるからだ。現実的には、ドアのとってにフックのついたステッキを引っかけて閉めるのが楽だろう。または、サイドシルに腰掛けてとってをつかみ、そのままシートに滑り込むのがいいかもしれない。
 裕次郎が300SLに乗り込む映像が残っているかもしれないので、見てみたいところだ。俳優なので、かっこいい乗り方ができるんだろうなあ。力道山は力に任せてドア本体を掴み、そのまま閉めたのかもしれない。
 裕次郎で思い出されるのが、例えば西部警察のオープニングに映し出される、ガゼールに乗り込むシーン。ドアを開けずにオープンカーのガゼールに飛び込むのだ。映像を見る限りはできそうに見えるのだが、実際には左足がセンターコンソールに当たってしまう。映像では、そうなる直前までが流れ、以降はカットされているため、一見すると飛び込みが可能なような映像になっている。