その他の詳細部分

 ガルウイング以外に注目してしまうのが、フロントフェンダーにあるエアのアウトレット。我々としては、こんなかっこいい穴が開いていたらどうしても着目してしまう。
 ここから何がみえるのだろう。フラッシュをたいて撮影してみると・・・はっきりとしたことがわからなかった。何かの部品はあるのだが、それが何をするものなのか、想像がつかない。また、本当にエンジンの熱が逃げるのか、わかならい。



 ボンネットにある膨らみ。恐らく意匠と思われる。



 吸気口。最近の車は吸気口(ワイパーカウル)からウオッシャーが出るものもあるが、300SLにはボンネットにも吸気口にもウオッシャーノズルがついているように見えない。



 ワイパーは、U字フックでない。ネジでとめるタイプ。



 この車、旧運輸省の車検のマークが貼ってある。かつては公道走行できたようだ。



 が、現在は公道走行不可。車検に通らないためだ。なぜ車検に通らないかというと、フロントガラスが割れているのだ。シールで隠してはいるものの、一部ヒビが見える。



 実は、Haniコレクションにはガラスの割れた車が多い。どういう経緯で割ったのか知らないが、前オーナーは痛恨の極みだっただろう。もうガラスが出ないのだろうか。AZ−1の場合、試作したら100万円かかるということだから、300SLの場合もその程度の値段はすると思われる。またこの写真から、300SLのフロントガラスは、強化ガラスではなく合わせガラスだった可能性が伺える。


 次頁からは、いよいよガルウイングの詳細を見ていく。