破裂面の詳細、その2

 破断面の一部。



 トレッド面のゴムをめくってみると、カーカス(タイヤの中に入っている線)が見える。カーカスが斜めになっているので、ラジアルタイヤではなくバイアスタイヤだ。



 トレッド面のゴムをめくったところ。表面にはカーカスの跡が見える。めくることができるのはここまでで、ここから先はカーカスとゴムが強固にくっついていてダメだった。



 タイヤの破裂は、ゴムの劣化によってクラックが入ることで生じたのだろうか? それを確認するため、割れた部分のゴムの断面に着目してみる。



 割れた部分のゴムの断面。ヒビが入っているとか、特にゴムの劣化が感じられる部分はなかった。



 よく見てみると、ヒビの入っている部分を見つけた。



 指でつまんで変形させたら、ヒビは広がった。が、これが直接の原因とは思えない。指で力をかけてゴムを変形させても、これ以上ヒビが入ることは無かったためだ。



 実際、破裂した面のゴムは非常に柔らかく、硬化してしまった様子は全くない。



 今までは外側からのみ見てきたが、次頁からはホイールを外し、タイヤの内側からも状態を確認していく。