Nissan New Mobility Conceptを借りる

 先に車の外観を紹介したため順序が逆になってしまったのだが・・・この車は期間限定のレンタカーなので、家浦のフェリーターミナルにある特設レンタカー事務所で借り受ける。この実証実験は豊島以外でも行われている。豊島のレンタカー料金は、朝9:00〜17:00までで8400円。例えば16:00から翌日の11:00まで借りたとしたら、二日分の料金である16800円ほど必要になる。



 ここで誓約書を書かされる。注目される部分は、一番下のところ。「車両位置情報システムで車両位置をモニターされる場合があること、走行軌跡個人が特定できない方法で実証実験の検証に利用することを承諾します」とある。
 承諾した。しかし、実証実験の検証にはとても使えないデータが得られたと思う。データ送信時にミスがあったのではないかと思えるような、一般の人ではあり得ないような使い方をしたためだ(謎)。このデータをまじめに解釈すれば、日産の電気自動車開発は大幅な修正を余儀なくされるであろう。





 レンタカーの受け付けで渡された地図。地図にはどこにどんな芸術作品があるかが書かれているのだが、私にはそんなことは関係ない。
 Nissan New Mobility Conceptが豊島内で運転できる場所は限られている。赤い道路の部分だけだ。この地図には高低差が書かれていないため知る由もないのだが、日産はNissan New Mobility Conceptの限界と実力を知った上で豊島を選び、さらにこのコースを設定したのではないかと思えるほど、絶妙(限界いっぱい)の設定なのだ。単なる偶然ではなく、本当にそうなのだとしたら、日産はすごい。



 コース部分を拡大したところ。基本的に、黒い矢印に従って島内を周回した。スタート地点は地図左上にある家浦港。ここはレンタカー事務所のあるところで、充電器もある。そこをスタートし、唐櫃港エリアに行き、島を一周するようにしてスタート地点に戻る。山頂への道には、Nissan New Mobility Conceptは立ち入り禁止(普通の車は入れる)。

 圧巻は、地図下部分にある「豊島ダブルヘアピン」と「豊島直滑降」(←いずれも私が勝手に命名した)である。次回のレポートで紹介するが、Nissan New Mobility Conceptを語る上で絶妙のコース設定だと言えるのがこの部分なのだ。ちなみに豊島直滑降は12%の下り坂で、ほぼ直線的に400mほど続く。



 豊島は小さい島だが、なんとストリートビューで見ることができる。恐らく瀬戸内国際芸術祭と関連していると思われる。実際にアクセスしてみて、Nissan New Mobility Conceptで走ってみた気分に浸って欲しい。下のストリートビューは、家浦港から出て直ぐのところ。画面奥方向に進めば、上記の地図のルートになる。


大きな地図で見る


 次頁では、メーターの表示やら慣熟走行について述べる。