広角と標準レンズの違い

 実際に撮影した動画を掲載する。基本的に同じタイミングになるよう編集している。画面上にタイムスタンプがあり双方で異なるが、その点は気にしないでほしい。また2動画同時再生できるフリーウエアもたくさんあるので、同時に比較してみたい人は準備してほしい。なお双方のドライビングレコーダーとも音声は記録できるが、紹介する動画では音声トラックを削除している。

 まず気がつくのは標準の方が画像が大きく写る点だ。そのかわり視野が狭くなる。広角の場合、あまりに視野が広くなるためAZ−1のインパネまで映り込んでしまう。
 最初に紹介するのは、比較的狭い道の交差点。AZ−1が左折しようとするが、その前を自転車2台が通り過ぎようとしているシーンだ。広角レンズのドライビングレコーダーは子供の乗った自転車を完璧に捉えているが、標準レンズは途中で視野から消えてしまう。もし子供を巻き込んでしまったとき、記録が残らない。

広角 標準


 次は人通りの多い交差点。人の流れをみることで、広角と標準でどの程度の視野の違いがあるかがわかりやすい。凄いのは動画の最後に写っている歩行者。車両用信号が完全に青なのに、まだ道路の中央を歩いている。万一この歩行者をはねた場合ドライバーの責任は免れないが、「歩行者用信号は青だった」と主張するであろう歩行者の言い分は完全に通用しない。

広角 標準


 今度は右折。この交差点は横断歩道がないが、標準レンズは右側から飛び出してくると予測される歩行者を捉えきれない。このように書くと広角の方が良いようにも思われるが、この動画では広角は信号が青なのか赤なのか判別しにくい。

広角 標準


 広角がいいのか標準がいいのか、好み次第だ。次頁では、書き換え型ドライビングレコーダーの欠点をみていく。