シリンダーヘッド、その2

 シリンダーヘッドを燃焼室側から見たところ。



 左が1番、右が2番。1番のエキマニ側のバルブの色がおかしい。錆びているようだ。



 やはりクーラントが入り込んできた影響で錆びたものと思われる。前述の通り、シリンダーヘッドをカム側からみると、1番の部分だけオイル焼けが少なかった。このことから、クーラントが漏れ出ることにより冷却され、オイル焼けが生じにくかったのだと推察される。


 オーバーヒートしたシリンダーヘッドは歪むと言われている。ストレートエッジでみたところ、ゆがみはないようだ。オーバーヒートしたF6Aのシリンダーヘッドをいろいろみてきたが、ヘッドが溶けているものばかりだった。このエンジンはオーバーヒートしたとはいえ、かかった熱が低かったのだろう。



 ロッカーアームのスリッパ面。オイルを落としてみてみると、正常の範囲だった。





 シリンダーヘッドとタイトルをつけたが、ついでにカムシャフトも見ていこう。



 カム山は問題なし。機械的異常が生じた場合を除き、通常の使用範囲では今まで問題になったことがない。よって詳細な計測は省略。