分解手順、その2

 矢印で示すネジの蓋を取り外し、磁石を入れて中に入っているスプリングと金属のボールを取る。



 本体外側にあるボルトを全部外す。



 ハウジング内にある2本のボルトをはずす。これらのボルトの位置は、2WD用と異なる。



 これで本体ケースが外れる。トランスファーが付いているため、2WDにはないボルトがあるのかと思ったが、そんなことはなかった。



 ギヤの山。左がカウンターシャフト、右がインプットシャフト(クラッチと繋がる部分)。このギアの山が流用できる。ギヤ比は1〜4速までAZ−1と同じだ。しかもカウンターシャフトにあるシンクロナイザーハブは対策品になっているため、単純に総入れ替えするだけでAZ−1のシフトの入りが改善される。



 取り外したインプットシャフト(上)と、カウンターシャフト(下)。




 本論はここまでで終わりなのだが、ついでに4WD用のトランスファーはどうなっているのか見てみよう。



 トランスファーはデフのファイナルギアに繋がっていた。



 デフを外すとこんなになっていた。




 次頁では、取り外したギアの摩耗度合いについて見ていく。