コスモ
 コスモスポーツの次に出たコスモがこれである。存在感のある大きなラジエターグリルがその特徴だ。バンパーはまだ鉄でできているが、これが出て少し時間がたってから新たに生産される車のバンパーが徐々にプラスチック化されいったと思う。


 コスモのもう1つの特徴が「オペラウインドウ」と呼ばれる3枚のガラスだ。前と真ん中の小さい窓しか開かない。リアはこれだけ小さいにも関わらず、パワーウインドウのモデルもあった。



 これがリアビュー。コスモは「真っ赤なファミリア」とともに、マツダの経営を好転させたモデルの1つだったが、このリアのデザインが嫌いということで、買わなかった人も多いと聞く。さらにこの時期のマツダのロータリーエンジン搭載車の特徴として、排気管の形状が細長い長方形になっている点が挙げられる。これはロータリー搭載車であることを広くアピールするためのデザイン上の工夫であった。ただしこの特徴も次第に廃れていき、多くのマイナーチェンジモデルはコスト削減のため「ついているのかいないのかわからない状態」にまで小さくなった。