バモスホンダ
 360cc時代の軽自動車。一見トラックのように見えるが、ホンダの狙いは別にあった。これはオープンのRVという画期的な車だったのだ。トラックの荷台は通常オープンだが、キャビンまでオープンにしたらこうなった、ということである。事実、当時のカタログには荷台の上でバンドが演奏している写真が掲載されており、実用車という雰囲気は伺えない。ロードスターがオープンカーを復権させたこと、さらに昨今のRVブームを考え合わせると、このようなオープンのRVがたくさん走っていてもおかしくはない状況なのだが(強いて言えばジープの類がそれに該当するか)、そんなもの見ないし、メーカーでも作っていない。そう考えると、この車は当時かなりの異端児であったと思われる。


 フロントの外観は、現在のミゼット2ににている。非常に直線的な外観をしているため、目玉のようなヘッドライトとその間にあるスペアタイヤがより目立つ。
 ドアはむき出しのサイドインパクトバーのようなものがついているだけである。乗り降りはこのバーを外す。