シリンダー部分

 シリンダーヘッドをはずしたところ。ヘッドボルトの締め付けトルクはどれも85Nm程度だった。我々もこの程度で締めるので、妥当なところなのだろう。




 ピストンの頭を見てみた。写真上側が吸気側である。ちょっと濡れているが、これはエンジン分解前に圧縮を測定した際に、ガソリンが噴射された跡と思われる。実は写真に収めることが出来なかったのだが、ピストンの頭には砂が落ちていた。前々回、プラグをはずしたらオイルと砂の混じったものが大量に付着した状態でプラグが取れた。その際付着していた砂が落ちたものと思われる。もしこのままエンジンを回したら、最悪の場合バルブとバルブシートの間に砂を噛み込み傷を付け、圧縮を低下させるといった事態を引き起こしたかもしれない。このことからも、プラグカバーはつけておくべきだと言える。




 シリンダーの壁面。クロスハッチはもうみえない。ボア径はいずれも64.97mmであり、限界値である65.07以内には納まっている。




 次頁では、いよいよオイルパンをはぐってクランクシャフトをみていく。