PG6SA-100033という車

 本題のクラッチの話ではないのだが、エンジンを降ろしていた途中で明らかになった、この車の特徴について紹介したい。AZ−1はPG6SA-100024から市場に流れている。つまりこの車は完全に初期ロットの車なのだ。




 そのため驚くべきものが付いている。例えばショックはマツダスピードのロゴの入った物だし、デフは最初からLSDだったのだ。ディーラーに配車されデモカーとして使われていたことも考えられる。





中心部が筒抜けなのはLSDである証拠


 クラッチ交換のため、エンジンを降ろしている途中で驚かされたのがこの部分。




 COレジスタやダイアグノーシスの端子が、インマニ上にあるではないか。




 通常は助手席後ろにあるものが、この車には何もない。




 普通のAZ−1の助手席後ろをみてみると、COレジスタやダイアグノーシスの端子がある。




 またアース線が生えているステーの形状も変なのだ。




 一方普通のAZ−1。恐らく皆さんのもこの形状のはずだ。




 これで1つの謎が解明された。実はAZ−1の整備書に描かれているダイアグノーシスの位置は、PG6SA-100033と全く同じなのである。なぜ整備書の絵と実際の車は違っているのだろうと前々から思っていたのだが、整備書を作っていた時点でのハーネス形状はPG6SA-100033と同じだったから、このような絵になったわけだ。




 なお、どの時点でハーネスが変わったのか、記録は残っていない。また何のために変わったのかも、分解した限り定かでない。


 話が横道にそれたが、滑りはじめたスズスポクラッチの様子をみていく。