RX-7カブリオレ、その1

 今となっては滅多に見ることが出来なくなったRX-7カブリオレだ。こいつは日本における初期の電動ソフトトップモデルだ。なお1960年代のアメ車にも電動ソフトトップは存在するが、あまりにおバカな構造になっているため、ここでは初期の電動ソフトトップの範疇には入れない。





 初期の電動ソフトトップを閉める様子を見ていこう。ロードスターのソフトトップとかリトラクタブルハードトップと比較するのもおもしろい。
 まずトノカバーをはずす。するとソフトトップが現れる。ヘッドレストの大きさが目に付くが、これはスピーカーが入っているため。



 屋根の部分を立てる。これは電動ではない。手動である。一見すると運転席に座ったままで出来そうな作業だが、実際は無理。そのため、例えば信号待ちをしている時間を使って屋根の開閉はできない。やったとしても一旦車から降りる必要があるので、かなり格好悪い。




 Aピラーあたりに引っかける金具を取り出す。




 ここからようやく電動になる。スイッチを入れると徐々に閉まっていく。なんか電動で動かす部分よりも、人力で動かす部分の方が労力がいるように感じるし、ロードスターのソフトトップと比較すると、電動で動かすより手動で動かした方がはやい。




 このあたりになったら手などを挟まないように一旦停止する。




 それから若干動いて、最後にソフトトップについている金具をAピラーあたりに引っかけて人力で固定する。




 以上が初期の電動ソフトトップモデルの実力だ。現在の車と比較すると隔世の感がある。