シリンダーブロック
ヘッドをはぐってシリンダーブロックを見た。
と、その前に、シリンダーヘッドとシリンダーを留めている8本のシリンダーヘッドボルトの締め付けトルクを計測した。
| 1 | 2 | 3 | 4 |
IN側 | 60Nm | 75Nm | 75Nm | 80Nm |
EX側 | 65Nm | 50Nm | 73Nm | 65Nm |
マニュアル記載の締め付けトルクは59Nm。
ご覧の通り、ほぼ基準値通りだった。ではヘッドをはぐってみると・・・
カーボンの付き方もこんなもんでしょう。
ところがシリンダーの内壁をみると、一部に錆びが出ていた。折角の貴重なAZ−1専用エンジンが・・・がっくりである。特に雨水が入ってきた訳でもなさそうであるから、長期放置の影響なのだろうか。そう考えた途端、部品庫にあるシリンダーやクランクシャフト、それからエンジン置き場に長期保管しているエンジンが不安になってきた。防錆のためのオイルはシリンダー内壁に塗っていたはずなのだが・・・エンジン置き場にある別のエンジンとこのエンジンを入れ替えて保管する予定なので、後日長期保管してあるエンジンがどうなっているのか調べてみよう。
しょうがないのでシリンダーホーニングで軽く錆を落としてから保管することにした。
ホーニング後。錆は取れたがクロスハッチが見えなくなったが、仕方ない。
ボア径を測定してみた。
| 1 | 2 | 3 |
| 65.01mm | 65.01mm | 65.00mm |
マニュアル記載の限界値は65.07mm(これ以下だったらOK)。
限界値以内にある。
ウオーターポンプをはずしたら、錆びの固まりがあったことを前回紹介した。
矢印で示すウオータージャケット部分には、そんな固まりは見られない。しかし、エアガンを突っ込んでこねくり回したら出てくる出てくる。シリンダーホーニングといい、計測しているのかレストアしているのかわからなくなった。またこんな作業で思いのほか時間を食ってしまった。
もしこの固まりの詰まりでオーバーヒートしていたなんてことになったら最悪なので、ストレートエッジで平面度を測ってみた。結果問題なかった。