カムカバー
カムカバーとヘッドの間から漏れ出すオイル。原因はカムカバーを留めている16本のボルトの締め付けトルクが弱いことも考えられる。そこで恒例のトルクチェック。
規定値が10Nmのところが、どこも25Nm程度になっていた。これで漏れるのだから、締め付けを強くしても無駄なことがわかる。液体パッキンを塗るのが最も確実だろう。
カムカバーをはずしている最中に思わぬものを発見してしまった。クランクシャフト及びカムシャフトのオイルシールが茶色いのである。工場出荷状態では黒のオイルシールが組まれていたため、交換されている可能性が非常に高い。
しかも矢印で示すように、オイルシールの周囲に打痕がある。間違いなく打ち換えている。なお、ヘッドやオイルポンプをはずさなくてもオイルシールの打ち替えは可能だ。
カムがどうなっているかの詳細については次回お送りする。