MINIクラブマン、その2

 最大の特徴の1つである観音開きドアの詳細を見てみよう。下の写真は後席のドアが閉まった状態だが・・・




 こんな感じで開く。窓ははめ殺しになっている。Bピラーに該当する太いピラーからシートベルトが生えている。車の外からみると、後席の窓は開放感のありそうな感じだが、車室内側から見るとかなりつらい。回りの風景が見えないので酔いそう。




 後ろドアのヒンジ部分。RX-8によく似ている。




 太いBピラーに該当する部分。20cmはあるだろうか。シートベルトが生えているところが半円状になっているが、これは後のドアを開けたときにシートベルトがスムーズに動くようにするためのものだ。




 屋根にあるドアキャッチ。




 一方ストライカーはというと・・・既に摩耗が生じ(特にプラスチック)、粉が散乱していた・・・ドアの耐久性は大丈夫なのだろうか。




 下の写真は、後のドアについている、前側のドアのためのストライカー。




 と、ここまでみると非常に特徴的な車なのだが、とんでもない欠点があった。左側(助手席側)は後席のドアがないのだ。




 これは辛い。後の席に座ろうとすると、車道側から人が乗らねばならない。後のドアが開くといってもかなり小さいため、ドライバーはいちいち降りてシートを倒さなければならない。これが他の車には見られない特徴でそれが所有する喜びにつながるとか(ガルウイングに乗るようなものですな)、右ハンドルである旧本国イギリスでは車道側から後席に乗り込むのが普通なのだというのであればそれまでなのだが・・・
 なんでこんなバカなことになったかというと、左ハンドル仕様のMINIクラブマンを内装だけ右ハンドル仕様にしたためだ。勢いだけで購入しでしまい、後になって不便さに気が付いた不幸なオーナーが何人いるか知りたいものだ。家族が乗れるからといって買うには勇気が必要だと思う。