MINIクラブマン、その3

 ドアに引き続き、観音開きのリアゲートを見てみよう。普通のリアゲートならリアのコンビランプが蓋物側についているが、MINIクラブマンはボディー側についている。そのためリアゲートをあけると、コンビランプの部分だけぽっかり穴があいてしまうのだ。非常に特徴的な部分だと思う。またリアゲートにはダンパーがあり、自動的に開くようになっている。つまり下り坂に駐車してもリアゲートは自動的に開くようになっている。ちなみに、左の扉から先に閉めないと、右の扉を閉めることが出来ない。




 リアゲートトリムにはポケットがある。リアゲートが上に上がらないがゆえに出来たこと。




 リアゲートが観音開きになっている日本の乗用車は少ない。ぱっと思いつく車では、昔のランクルなどがある。が、外国ではルノーのカングーが観音開きになっている。海外では特異な例ではないのかもしれない。



 観音開きにすることで、普通のハッチバックより蓋物が1枚増えることになる。その分金型がもう1枚必要なのでコストアップにつながる。が、後席側のドアは1枚しかない。そのことを単純に考えると蓋物の枚数は5枚で、結局5ドアハッチと数はかわらない。一見するとかなりのコストアップ要因が潜む車に見えるが、意外にコストがかからないのかも。