ガレージの話

 話を車へと戻そう。これがガレージ。実家なのだが、自分が住んでいるところと実家はすぐ近所なのだ。作業スペースも十分である。壁に囲まれていないため、ガソリンがこぼれても臭くならない。高さもあるため、ガレージ内で軽トラのクレーンが使える。





 こちらは工具を置いてある棚。たったこれっぽっちなのだが、エンジンを降ろしたりオーバーホールしたりできる。よく雑誌「ガレージライフ」で立派なロールキャブ(工具を入れるコロ付きキャビネット)がガレージに写っているが、極めて多くの車を整備しない限り、キャビネットがうまるだけの工具は必要ないはずだし、そもそもロールキャブに入らないような工具の方が増えていくはず。「自動車趣味の本道」という立場からみると、あれはガレージライフでもなんでもなく、原寸大のジオラマを作っているに過ぎない。




 棚の一番下にはジャッキや馬など、2段目が通常使う工具(一番左)、SST入れ(真ん中の大きい工具箱)、コンプレッサー(右)となっている。3,4段目はケミカルとその他雑多なものである。









 棚の横にはエアツールや作業用ライトの類がつるしてある。




 通常使用する工具とSSTの類を並べたところ。これだけでエンジンをおろしたりオーバーホールすることができるのだ。





 部品庫の内部。大きさは長さ5m、所狭しと並んでいる部品の数々。AZ−1がゆうに3台組めるだけの部品が保管されている。この中で、AZ−1の部品として明らかに存在しない物はフロントガラスくらいだ。これらの部品は欠品対策用としてだけではなく、複製する際の原型でもある。AZ−1の骨の部分までほとんど揃っているため、書類さえあれば理屈の上ではAZ−1でも復活させることが可能だ。物理的には旧車の犯した過ちは避けることが出来たのではないかと思う。
 これらのパーツは私のものであると同時にみんなの物でもある。欠品がでて困った時には分けてあげるけど、自動車趣味をやってきた実績と実力、熱意がクリアできていないと譲れない。




 第一掘っ建て小屋。比較的重量物が置かれている。こちらはまだ余裕がある。





 第二掘っ建て小屋。通称エンジン置き場である。ここに1台の復活用エンジンと、2台の部品取り用エンジンが置かれている。





 ちなみに部品庫と掘っ建て小屋の面積からその土地代を割り出すと、約420万円となった。