ネコの話

 これが実家で飼っている猫である。齢15歳となってしまった。私は犬派か猫派かと問われれば、猫派である。最近は犬の方の人気が高く、ペットショップに行っても犬猫の割合は8:2程で犬の圧勝だ。それを見るにつけ「猫の方がかわいいのに、なんで犬の方が人気があるんだ??」と、答えようもない質問を毎日のように嫁さんに浴びせかけ、「それは猫だからだよ」と答えになってない答えをもらう。




 猫はいいぞう。なんといっても散歩に連れて行かなくていい。これは楽だ(←おいおい、積極的に生きるんじゃあなかったのか??)。自分で穴掘ってうんこして埋めてくれる。人間の気が向いたときに遊んでやればあとはOK。テレビを見ているときにだっこしてやればそれでいい。吠えない・鳴かない・騒がない。1日中寝てるだけの、生きた縫いぐるみ。起きているのは餌を食べるときと水を飲むとき。犬のように臭くない。欠点はというと、犬と違って人の言うことを聞かないことくらいだ。
 このように書くと、猫は気まぐれな動物に見られるが、猫から見ると人間ほど気まぐれな動物もいないだろう。膝の上で良い子にして寝ていても、15分に1回、こんなことやあんなことをされてしまうのだ。なぜ15分に1回なのか。それはテレビがコマーシャルの時間になるからである。が、猫にはそんな人間の都合などわかろうはずもない。愛玩用動物としての使命だと観念してもらおう。

こんなこと あんなこと


 前足の裏にガムテープをつける、というのも猫との楽しい遊び方の1つだ。ガムテープなんかが足の裏に付くと、それを取り除こうとしてものすごい勢いで猫パンチを繰り出す。これほど笑えるものはないし、猫にとってもいい運動になるだろう(勝手な想像)。他には、レーザーポインタを床に照らして動かすと飛びついてくる。猫じゃらしなんかとは違い、今まで見たこともない(人間様も近年になって一般的に目にするようになった)動きをするものに興味があるようだ。


 遺伝子操作によって、犬と猫の中間のペットはできないものなのだろうか。具体的には、形や大きさは現状の猫と同じレベル。1日中寝ていて散歩に連れて行かなくても大丈夫。しかし、命令したら新聞くらいは取ってきてくれる・・・こんなペットが欲しい。