謎のAZ−1の正体(室内&エンジン)

 これが室内。まず目に付くのがステアリングの高さである。小径のステアリングを付けたためメーターが見にくくなった、もしくはロールバーが邪魔で昇降性が悪いためか、かなり上の方にオフセットされている。ドライバーの体格にもよるが、肩が凝りそうだ。またキルスイッチがデフォッガーのスイッチの部分に取り付けられている。空調関係のものも取り外されており、そこにはメーターが居座っている。何のメーターかは不明。またシフトの根本に何かのファンのスイッチがある。
 これだけいろいろと改造してありながら、なぜかシガーライターは未だについていたりする。不思議だ。




 次は変わってエンジンルーム。コテコテに改造されていると思いきや、結構ノーマルの状態を保っている。ぱっと見てノーマルと違うのは、エアフィルターの変更、オイルキャッチタンクの設置、ラジエターのサブタンクの移動、吸気系の取り回しの変更、ピロアッパーマウントへの換装といったところだろうか。なぜか、ストラットタワーバーはない。
 しかしこのエンジン、はっきり言って今まで聞いたことのないタイプの音がする。強いて言えばディーゼルエンジンみたいな音なのだ。このことから、外見はノーマルと変わらないが内部ではただならぬ改造が行われていることも伺わせる。ただしこの車、エンジン不調によりスプリントで完走できず、リタイヤしてしまった。本調子でなかったため、そのような音がしたのかもしれない。




 この文章を書きながら後悔した点が1つ。製造番号を記録して、リスト化計画に登録しておけば良かった、と思ったのであった。