感動のゴール、その1
24時間耐久とはいかなるものか、始めは想像がつかなかった。が、やってみたら意外と早く、ほとんどスプリントレースであった。あっという間に終わったという感じだ。サーキット自体へは連続36時間もいたにも関わらずである。
セパンでの24時間を体験すると、他の耐久はもう屁のようなものである。こっちは赤道に近いところ、しかも前日まで最高気温が10℃といったような真冬の日本から突然熱帯地方に放り込まれ、いきなり走れ(人も車も)というのだ。「鈴鹿の夏の8耐は苦しい」とみんな言うが、「だからどうした」と言い返せるほどの免疫がつく。
夜が明けて、各チームともほとんどがリタイヤすることなく、最後の時を迎えた。ピットウォールにみんな集まってくる。
ついにチェッカーが振られた。アマチュア史上初の本格サーキットを使った24時間耐久が終わったのだ。
チェッカーを受けた後、各車とも1周回ってコース上に整列した。
結局総合28位と不本意な結果に終わった我々だが、よくがんばった。