インテリア

 ここからは、ますますピンぼけ写真が多くなる。というのも接写に加え、ウインドウ越しに撮影することになるため、マニュアルモードのないカメラではピントを合わすのが大変だからだ。おまけに光の入射角が悪かったらウインドウに反射してますます写らなくなるし、反射を避けるために暗くしたらそれこそ写らなくなるし・・・


 フロントガラス越しにみたインテリア。シートもちゃんと再現できている。ドアにはレギュレーターハンドルや、ドアを開けるときのハンドルもついている。さすがに吊革はなかった(たのみこむの1/43にはついていた)。サイドブレーキレバーは、レバーらしきものがついているだけ。




 インパネ回り。メーターフードの形がちゃんとできている。コンビスイッチもついている。さらにはデフロスターの出口まで作り込まれている。




 インパネを斜めからみたもの。ハザードスイッチが赤く塗ってある以外は、塗装されていない。内装がタイプLだと判断した証拠の1つがこの写真にはある。ステアリングを見て欲しい。どうみてもタイプLのMOMOステなのだ。オーディオもついているし。




 シフト回り。シガーライターまである。ヒーコンのレバーはちゃんと3本ある。




 センタートンネル。とにかく長い。インテリアで最も実車と異なる部分がこれ。まあ、ほとんど見えない部分なのでかまわないのだが・・・




 リアウインドウからみたとこと。荷物置き場はあるものの、シートの後にもの凄く広い空間が出現している。AZ−1が4人載りになりそうだ。なんでこんなことになったかというと、リアウインドウ下にあるリアパッケージトレイ(車台番号の刻んであるフレーム P100-70-510A)が存在していないため。
 矢印の部分にオプションのウーハーがついている。モデルを見たときウーハーの存在にはすぐに気がついたのだが、採寸した車に偶然ウーハーがついていただけなのかと思っていた。ところがインパネの接写によりMOMOステやオーディオがついていることから、この車はノーマルではなく内装がタイプLだということが判明したのだ。同時に発売されているマツスピのモデルからホイールだけ交換したら、完全にタイプLのモデルとなるぞ。タイプLがモデルになるなんて、CARAがモデルになるよりレアなケースなため、これはこれですごいのではないかと思う。





 このモデルを作った人は、採寸した車にマツスピのボンネットや羽根がついていなかったため、タイプLをノーマルだと勘違いしたのだろうか。それともタイプLだと分かった上でノーマルのモデルであるとし、設計者しか知り得ない秘密をこのモデルに仕込み、一人ほくそ笑んでいるのだろうか。もし後者だとするならば、AZ−1をターゲットに選んだことは残念ながら失敗だった。なぜなら我々のやっていることは「真の自動車趣味」だからである。これにはいろいろな言い方があるが、本稿に即して言えば「飽くなき追求による自己研鑽」となる。細部に渡ってモデルの観察を行うという飽くなき追求の結果、タイプLだということがすぐにわかり、秘密の思いは潰えるのだ。