三菱、アイ、その1

 再起をかける三菱。まずは手ぶれのランエボ。昔のギャランのフロントマスクをさらにいかつくしたように見える。




 というわけで、私が注目したのがアイという軽自動車。リアミッドシップということなので、AZ−1オーナーとしては見逃せない。下の写真はカットモデルである。これをもとにいろいろ見ていこう。




 まずはリア部分。確かに後にエンジンがある。リアシートがエンジンの上にある。実際座るとケツに微妙な振動が来そうだ。矢印部分にプロペラシャフトが見えるが、このカットモデルは4WDだった。乗用車のリアミッドシップで4WDの設定があるのは、国産ではアイが初めてでは?




 エンジンの拡大部分。確かにミッドシップになっている。




 なぜこんな芸当ができるかというと、エンジンがかなり寝ているためだ。AZ−1もこのくらい寝ていれば、重心が下がったのに。




 このエンジン、おいおいと思ってしまったのがタービンの位置。ヘッドとほぼ同じ高さにある。これの何がまずいかというと、AZ−1オーナーならよくわかると思うが、クーラント量がもし少しでも下限値より低くなったら・エア抜きに失敗していたら、シリンダヘッドのみならずタービンまで死んでしまうだろうということだ。特にリアにエンジンがあると、クーラントが漏れていても気がつかないので致命的になる。まあ乗用車なので自分で整備することはない=クーラントは漏れないことが前提になっていると思うのだが。