カプ用Aスペック仕様エンジン、その2
ヘッドのインテーク側を見てみる。ここを削ってツルツルにするのはチューニングの常套手段。さて、このエンジンではどうなっているのだろうか。

ポートを拡大したところ。写真でみると、ノーマルと同程度にざらついているように見える。が、実際さわったところ、それなりにツルツルしていた。バリを取っただけとも言える。

ポートの奥を見たところ。ポートの分岐点(?)も荒れているように見えるが、さわったところやはりそれなりにツルツルしていた。Aスペック仕様のチューニングエンジンとは、見た目こんなもんなのだろうか。

次にシリンダーブロック側を見てみよう。

ピストンの頭部分はきれい。ヘッドにこびりついたカーボンとは対照的だ。ピストンはオーバーサイズ。ただし、720ccにボアアップするとかそういうレベルではない。

オイルパンをはぐってみた。ピストンをはずすことまではしなかったのだが、バランス取りとかコンロッドの軽量化とかはしてない様子だった(削ったあとがないため)。またオイルポンプも強化型にはなっていない模様。例えば、リリーフ圧を上げるためにシムを入れるというようなことも行われていなかった。

というわけで個人的な感想をいうと、チューニングの内容からお買い得とは言えない印象を受けた。プロがチューンしたエンジンということなのでもう少し期待したのだが・・・この程度だったらチューニングというよりDIYの範疇といえよう。