マラッカで見かけた怪しい車、その1

 観光はそっちのけで目に飛び込んできた車があった。それは日本の古い車。マレーシアはプロトンという国策会社が車を作っている(三菱の車がもと)が、プロトンが出来る前は当然輸入に頼っていた。そういう車がいまだに走っているのだ。

 まずは、ぼろぼろのグランドファミリア。はっきり言って、日本の旧車ミーティングでもまずお目にかかれない車である。そんなものをまさかマレーシアで見ようとは。バンパー中央についているランプは何なのか。




 後はレンズが割れたりしてボロボロ。トランクリッドの塗装ははげ、キーシリンダーもない。こんなもんがまだ走っているのが不思議なくらい。車のグレードだが、日本で言う「デラックス(DX)」に該当するものだと思う。ちなみにDXは最も低いグレードであった。





 お次はシビック。実はCVCCではない仕様のものらしい。というのもCVCCは排ガス規制対応のために設けられた「副燃焼室」が詰まってしまい、長年走ることができないというのだ。




 さらに注目すべきはリアである。日本仕様のシビックは全てハッチバックだったのだが、このシビックは旧型ミニのようなトランクのタイプ。
 と思っていたところ、CVCCになる前のシビックは、トランクタイプだったとの情報を頂いた。修正。





 こいつは日産のサニーかなにか。名前忘れちゃった。







 結構インパクトのあるボロボロの車ばかりだが、乗用車はまだまともな方で、トラックに至ってはドアがすでに腐っていて、木でドアを作ったようなものが走り回っていた。
 欠品で困っている旧車乗りはマレーシアなどの東南アジアに行ってみるべきだろう。「こっちの車と交換しよう」とか「新しい車を買ってあげるから、その古いのちょうだい」ともちかけたら、パーツ取りのできる車がほいほい手にはいるだろう。ただし、輸送費用が高いけど。