通常のオイルポンプと強化オイルポンプの比較、その2

 どのくらい深く削っているのか、比較してみた。左が強化ポンプ、右が通常のポンプである。矢印部分を比べると、強化ポンプの方が深く削っていることが分かる。

強化ポンプ 通常のポンプ


 ポンプギアの厚みも厚い。左が通常、右が強化ポンプのギアである。




 一方、強化ポンプにすることで意外な欠点(?)も現れることとなった。下の写真の矢印は、鋳物の巣である。深く削る事によって巣が現れてきたのだ。ただ、加工した人の話によると、この程度は作動に問題ないとのこと。




 あとポンプの裏蓋をみてみたが、これは無加工であった。




 以上をまとめると、F6Aの強化オイルポンプはカルタスのポンプギアを流用し、それを入れられるようにするため、F6Aのポンプハウジングを径方向・深さ方向に削って加工してある、ということになる。ただし、ショップで加工され市販されているF6Aの強化ポンプも同じ構造になっているとは言えない。