ロータスエランその2

 エンジンルームを見せてもらった。カムカバーにあるロータスの文字が美しい。一見するとまともそうにみえるのだが、ばらしてみたらSr1〜Sr3までのパーツがごちゃ混ぜについていたそうだ。この手の車にはよくあることだ。AZ−1の場合は機能は同じ・金口も同じで取り付け可能だが、見た目が全然違うというパーツがあまりないため、こんなことが起きにくいのは幸いである。




 途中からオープンにしてもらったので、その様子を撮影した。エランは幌骨と幌が分離しているタイプである。まずは幌をはずして骨を剥き出しにする。




 骨ははずしたり折り畳んだりして収納する。同時に幌も折り畳む。




 あとはカバーをして完成。幌骨と幌が一緒になっている現在の車とはかなり違いますな。




 オープンカーということで思い出したのが、ご存じ「間違いだらけの車選び、2004年夏版」。『オープンカーに一度乗って見よ』とオープンカーのすすめが書かれている。それはそれでいいのだが、一点ほど残念なことがある。それは、現在オープンカーに乗っている人がオープンにしていない状況にあることが書かれていなかった点だ。ビートやカプやロードスターが町中でオープン状態で走っているのを皆さんはどれくらい見たことがあるだろうか。山等にいったら見ることはあるだろうが、現在のオープンカーの使われ方はクローズドの車とほとんど変わらない。こういう状態でいくらオープンカーを勧めても、結局は屋根を開けず何も変わらない。幌をいかにして開けさせるかという方法についても書いてもらえればよかったのだが・・・今持っている人が当たり前のように幌を開くようになればそれが世間の常識となり、新規にオープンカーを買う人も右へ習えとなるだろう。いくら「オープンカーは素晴らしい」と書いたところで、今のままでは「屋根を開けることはできるが、いつも屋根を閉めて走っている車」が増えるにすぎず意味がない。
 ちなみに本HPのスタンスである「旧車・稀少車・趣味の車のオーナーは、自動車趣味の本道へ回帰せよ」をオープンカーにそのまま適応した上で解決策を述べるならば、「暑い夏も寒い冬もオープンにして走らないのなら、オープンカーなんか最初から買わせない」ということになる。根性のあるやつらの集約によって、オープンカーはオープンにするのが当たり前になり、生粋のオープンカー乗りが増えることで、屋根を開けて走ることへの原動力になると思う。一部の本物が全体を引っ張っるという構図にしないとうまくいかない。