外観チェック、水回り

 次に水回りのチェックを行った。タイミングベルトカバーをはずしてみると、結構錆がでている。普通はここまで錆びていることは無いのだが、どうしたわけだろうか。




 ウオーターポンプ周囲を拡大すると、やはり錆が出ていることが分かる。




 さらにウオーターポンプとシリンダーブロックの継ぎ目をみてみると、なんと結構な錆が出ているではないか。ウオーターポンプを取り外すときスズキのエンジンとは思えないほど軽くナットがはずれたので、締め付けトルクが足らなかったため冷却水がにじみ出たことが考えられる。ナットが軽く回った理由は、6万キロ時点のオーバーホール時にウオーターポンプの取り替えか何かを行い、一度はずしたために緩みやすくなっていたのではないかと思われる。




 ウオーターポンプをはずしたところ。やはりウオーターポンプとシリンダーブロックの継ぎ目部分に錆が発生していることがわかる。ここから冷却水がにじみ出したのだろう。タイミングベルトプーリーなど、タイミングベルトカバー内部の鉄製部品の全てに錆が発生していた理由は、にじみ出た冷却水が飛び散ったために発生したのだろうか。




 ウオータージャケット部分を拡大してみた。こちらは非常に状態が良く、錆びや詰まりがない。




 ウオーターポンプの内側。ジャケットとは逆に錆がたくさん付いているが、ポンプの羽はほとんど錆びていない。他から錆がやってきて溜まったのだろうか。ちなみにポンプにはガタなどなかった。




 ジャケットに詰まりが発生していなかったが、他の低走行距離のエンジンと比べても詰まりが少ないため、これは特異例と考えた方がよさそうだ。またタイミングベルトテンショナー、ウオーターポンプとも問題なかったことから、結構長距離に耐えられるものと考えられる。